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お月見

「よー、酒買ってきた」

ピンポンも押さずに勝手に家に入ってきたKKは、我が物顔で居間にきた。
はぁ、なんたらため息は出なくて、ただただ大家にピッキングのことがバレなきことを願うばかりだ。

「今日は十五夜なんだぜ?」
「へー、そうなのか」

すっかり秋って感じだな、と言いながらKKはドサドサと買ってきたものを机の上に置いた。
袋を漁って中から缶ビールを取り出す。発泡酒じゃない嬉しい。

「じゃぁ月見で一杯といきますかね」
「ベランダからギリギリ見えるかな」